2025年10月に、総理大臣になった高市早苗さんだけど、「憲政史上初」の女性総理と呼ばれています。この「憲政史上」というのは、いったいどういうことなんでしょう?
憲政史上=憲法ができてからという意味
憲政史上というのは、「日本が今のルール(憲法)のもとで政治を始めてから、今までの歴史の中でっていう意味。
日本の政治は、みんなが「憲法」という一番大切なルールを決めて、そのルールを守りながら行われているんだ。この「憲法」のもとでの政治のことを「憲政」というんだよ。だから、「憲政史上初めて」というのは、「このルールで政治をするようになってから、今まで一度もなかった、初めてのことだよ」ということなんだ。
現在の日本の憲法(日本国憲法)は第二次世界大戦が終わった後、1947年に始まっているよ。そのため、この戦争が終わった後、現在の政治のしくみなどができてから初めてという意味だね。
「戦後」と同じような意味だけど、政治的なことではこの「憲政史上」という言葉が使われるんだね。
憲政以前には女性のリーダーもいたの?
では、「日本初」の女性総理と言わないのはなぜだろう? それは、もっと昔には女性のリーダーもいたとされているため。例えば、次のような人たちがいるよ。
推古天皇
日本で初めて天皇になった女性なんだ。今からおよそ1400年も前のことで、聖徳太子という有名な人が政治を助けていた時代だね。
北条政子
鎌倉時代に、将軍だった夫が亡くなった後、将軍を助ける役目として、政治に大きな影響力を持ったんだ。
