東京株式市場で、日経平均株価がはじめて5万円をこえるという、歴史的なできごとがありました。
この大きな数字をこえたのは、午前9時の取引スタートからわずか3分後のことでした。ある証券会社では、うれしくて鏡開きの準備までしているそうです。
株価が上がった理由は?
アメリカと中国の経済の問題が、少しおちついてきたことや、1週間前に就任した高市総理の政治への期待も、株価をおし上げました。
とくに、AIや半導体といった新しい技術に関する会社の株がよく買われました。
その結果、日経平均株価は1037円も上がって、5万337円になりました。
これからどうなるの?
とつぜんの大きな上昇で、これからも上がりつづけるのか?といった心配の声もあります。
今週は、日本とアメリカの中央銀行が、これからの金利などを決める会議をひらきます。これが、株の動きにどう影響するのかが、次の大きなポイントです。
もっと知りたい:「株価」ってなに?
「株価(かぶか)」っていうのは、会社の株(かぶ)を買うときの値段(ねだん)のことだよ。
会社の種類の1つに「株式会社」という種類があるんだけど(他に、合同会社、有限会社など)、株式会社は「株」というものを売ることができるんだ。
これは、会社で新しいことを始めるときなどに、たくさんのお金が必要なときに、この「株」を買ってもらって、お金をあつめるんだ。その株を買った人は、会社が大きくなって「利益」が出ると、その中から一部のお金を戻してもらえるのでやがて買ったお金よりも多くのお金をもらえるようになるんだ。
そして、この「株」は個人の間でも売ったり買ったりすることができる。そのため、「この会社はもっともっと大きくなるぞ」と思う人がたくさんいると、買いたい人が増えて「株価」が上がっていく、逆に「この会社は将来潰れちゃうかも知れない」と思う人が多くなると、売る人が多くなってどんどん株価が下がってしまうんだ。
こうして、株価は常に上がったり下がったりしているよ。
平均株価
この、各会社の株の値段をいくつか集めて平均を求めると、日本全体が元気かどうか(=景気が良い)を知ることができるんだ。とはいえ、日本中のすべての株の平均を取ると大変なので、日本を代表する企業を集めて平均を取るんだ。そして、この会社を「日本経済新聞社」という新聞社が決めたものが「日経平均」と呼ばれる平均株価で、今の日本ではこの日経平均がよく使われているよ。
この日経平均が5万円を超えたというのが、今日のニュースということだね!
