北朝鮮による拉致問題は日本がかかえている問題の1つ。
北朝鮮の人たちが日本人だけでなく、他の国の人たちをじぶんの国へと勝手につれて行ってしまった事件のことだよ。
日本に帰って来られた人もいるけど、今も帰って来られない人もいるんだ。
横田めぐみさんという女性もその1人で、めぐみさんのご家族はむすめさんをたすけるためにいっしょうけんめいがんばっているんだ。
拉致問題ってなに?
1960~1970年にかけて、北朝鮮の人たちは日本にこっそりと侵入し、日本人を自分の国につれて行ってしまったんだ。
日本の政府は北朝鮮に「つれて行った人たちを帰してください」とおねがいしているよ。
2002年、小泉純一郎さんは日朝首脳会談で北朝鮮に拉致した人たちのことを聞いたところ、5人の日本人が帰国できたよ。
だけど、問題が解決できたわけではないんだ。北朝鮮は拉致したすべての人たちのことを教えてくれない状況がいまも続いているよ。
その人たちがいまも北朝鮮で暮らしているか、元気かどうかも分からないんだ。
拉致された人の家族は大切な人とまた会えるように、たくさんの活動をしているよ。
北朝鮮はどうして日本人をじぶんの国につれて行ったの?
北朝鮮は日本語や日本の文化を教える先生を必要としていたと言われているよ。
日本人のように見える人たちをたくさん育てて、スパイ活動(敵の国などに侵入して、情報を盗み出したりする人たち)をしようとかんがえていたんだ。
拉致された人は日本人だけじゃない
日本人で拉致されたと正式に認められた人は17人で、新潟県や鹿児島県など海が近い県で拉致された人が多いといわれているんだ。
ただし、17人よりも多くの人たちが拉致されたと考えている人もたくさんいるよ。
北朝鮮は日本だけでなく、アメリカやタイ、シンガポール、フランス、イタリアなどでも拉致していたみたいだよ。