読み：いすらえる
西アジアにある国の名前です。1948年にできた新しい国で、それまでこの地域には「パレスチナ」というアラブ人が住む地域でした。
もっと昔をたどると、ユダヤ人の人々が住んでいたのですが、戦争などでユダヤ人はここから追い出されてしまい、各国にちりぢりになってしまいます。さらにそれらの国でも、ひどい扱いを受けていたことからパレスチナ地域に戻りたいと願ったユダヤ人達の思い等もあり、国際連合という世界各国の代表者が集まって、世界のさまざまなことを決める場（国連総会）で、ここにエルサレムというユダヤ人の国を作ることを決めました。
たえない争い
とはいえ、最初はユダヤ人が住んでいたとはいえ、その後住み始めたパレスチナの人々にとっては、今度は自分たちが住む場所を取られてしまったと思っても仕方がありません。パレスチナは、すぐにイスラエルに攻撃をして戦争が始まります。これを「中東戦争」といいます。（1948年）
中東戦争は何度かの終わりと始まりを繰り返し、1973年の第四次中東戦争まで続きます。その後も、大小さまざまな戦争が起こっています。
首都？
イスラエルの首都は「テルアビブ」という都市ですが、イスラエル自身（と一部の国）は「エルサレム」としています。これは、エルサレムという都市が、ユダヤ人が信じる宗教である「ユダヤ教」にとって非常に大切な場所であるため、首都としていますがエルサレムはキリスト教、イスラム教にとっても非常に大切な場所であり、イスラエルのものだけにしておくとさまざまなトラブルになる恐れがあることから、国連ではエルサレムは「どの国のものでもない」としているためです。
このあたりの宗教の問題も、イスラエルの問題をむずかしくしている点の一つです。
