みんなの中にもアイスクリームが大好きだっていう人はたくさんいるよね。
アイスクリームにはバニラ味やチョコ味、イチゴ味、フルーツが入ったものなどいろいろな種類があるけど、どれもおいしいよね。
アイスクリームは私たちがよく知っている食べものだけど、その歴史について考えたことがある人は少ないはず。
この記事では、アイスクリームの歴史を説明するよ。
ジュリアス・シーザーもアイスクリームが好きだった
アイスクリームは古代ギリシャやローマにおいてすでに存在していたよ。
ただし、このときは、アイスクリームはお菓子ではなく、健康食品としてあつかわれていたんだ。
当時のアイスクリームは現代のシャーベットのようなもので、雪や氷から作られていたよ。
雪や氷を冬にたくわえておいて、夏に食べていたんだ。
裕福な王族や貴族、兵士が疲れた体を元気にするために食べていたよ。
アイスクリームをお菓子として広めたのが、ローマの英雄として知られているジュリアス・シーザー。
彼は山から運ばせた氷や雪に乳や蜜などを混ぜて飲んでいたといわれているよ。
私たちが食べているかき氷は氷に甘いシロップをかけたものだけど、シーザーが食べていたものと似ているよね。
日本におけるアイスクリームの歴史
一部の人しかアイスクリームを食べられなかった時代
日本人がアイスクリームをはじめて食べたのは江戸時代といわれているよ。今から、およそ400年前だね。
幕府が派遣した使節団がアメリカでアイスクリームを食べたのがはじまりなんだ。
アイスクリームを食べた日本人はおいしくてびっくりしたといわれているよ。
1869年、日本でアイスクリームがはじめて作られたんだ。
使節団のメンバーだった町田房蔵が横浜の馬車同通りで、日本で最初のアイスクリーム店・氷水屋をはじめたよ。
このお店のアイスクリームは主に2種類あったよ。
1つはくだいた氷に砂糖や蜜をかけたもの。
これは、当時の日本人の多くが知っていたといわれているよ。
2つめは「あいすくりん」という名前のアイスクリームで、今でいうバニラアイスのようなもの。
牛乳や卵、砂糖などを材料にしていたんだ。
値段は今でいうと8000円くらい。値段が高かったから一般の人たちはあまり購入できなかった。
大量生産のおかげでアイスクリームは庶民の口にも入りやすく
庶民もアイスクリームを食べられるようになったのは、大正時代になってから。
これまでは一部のお店でしかアイスクリームをあつかっていなかったけど、1920年頃になるとホテルやレストランでもあつかわれるようになり、工場で大量生産されるようになったんだ。
ただ、この時代はまだアイスクリームは庶民にとって高級品。
庶民にとってもアイスクリームが身近になったのは戦後。
1953年に雪印乳業が紙カップに入ったアイスクリームを生産し、同じ頃にコーンに入ったアイスクリームや棒に刺さったアイスクリームも生まれたよ。
棒に刺さったアイスクリームは10円ほどで購入できたから、当時の子どもたちもアイスクリームをおやつに食べることができたんだ。
当時は、10円で駄菓子屋に設置されているゲームも楽しめたよ。