大谷翔平選手や松井秀喜選手、イチロー選手など、世界でも人気の野球選手をうみだしてきた日本。そんな日本における野球の歴史は古く、150年くらい前からはじまったといわれているよ。
日本で野球がはじまったのは1800年代
日本の野球の歴史は1873年にはじまったんだ。
開成学校(現:東京大学)のアメリカ人教師・ホーレス・ウィルソンさんが野球のボールとバットをアメリカからもってきたことがはじまりだよ。
このとき、野球はスポーツというよりも、玉遊びや打球鬼ごっことしてあつかわれていたんだ。
日本に野球が入ってきてから6年後くらいに、社会人野球チームが生まれたよ。1878年、日本最初の野球チーム「新橋アスレチック倶楽部」が誕生したんだ。
ちなみに、このチームのメンバーは新橋駅の鉄道関係者だよ。
甲子園はいつからはじまったの?
野球をがんばっている少年たちのなかには甲子園出場を目指している人が多いよね。
現在の夏の甲子園である全国中等学校優勝野球大会がはじまったのは1915年。今から100年以上も前のことなんだ。
甲子園がはじまってから約3年後、鈴鹿栄が少年野球のために軟式ボールを発明したよ。軟式ボールはこれまで使われていた皮革ではなく、ゴムが使われたボールで、日本独自のものなんだ。また、軟式ボールと同じ天然ゴムで外側だけができている準軟式ボールを1949年にはナガセケンコーさんが発明したよ。硬式ボールに近く、みんなが手軽に遊べることで人気をあつめたんだ。
また、春の甲子園がはじまったのは1924年だよ。このとき、甲子園球場’が完成したよ。
大学野球の歴史は1872年、プロ野球球団の歴史は1920年にはじまった
大学野球がはじまったのは1872年だよ。
東京大学の前身である第一大学区第一番中学に野球が伝えられたことがはじまりなんだ。
1883年以降、青山学院大学、慶応義塾大学などに野球部ができたよ。
とくに、1888年第一高等学校(東京大学教養学部の前身)に野球部が設立すると、野球は学生たちのあいだで人気スポーツになったんだ。
プロ野球球団ができたのは、高校野球よりも5年ほどあとの1920年だよ。
はじめて誕生したプロ野球チームは日本運動協会。早稲田大学の野球部だった人たちもメンバーにいたよ。でも、1924年に解散してしまったんだ。
プロ野球チームの夢は解散といっしょに終わってしまったと思いきや、1934年に大日本東京野球倶楽部(現:読売ジャイアンツ)が誕生したよ。
いまでは野球は2リーグ制がいっぱんてきだけど、戦前の日本では1リーグ制だったんだ。
1949年に正力松太郎さんが「アメリカのMLBにならって2リーグ制にしよう」と提案したんだよ。