北朝鮮による日本人拉致事件ってどんな事件?

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2021年12月18日に、「拉致被害者家族会らちひがいしゃかぞくかい」の前の代表である、飯塚繁雄いいづか しげおさんが亡くなりました。この「拉致らち事件」というのは、どんな事件なのでしょう? まだ分かっていないこともたくさんありますが、分かる範囲で紹介していきましょう。

1970年頃から起こった行方不明事件

1970年頃から、石川県や新潟県、福井県など日本海に接する県を中心に、人々が行方不明になってしまう「失踪事件しっそうじけん」が多く起こります。どんなに捜査をしても、日本の中では見つけることができず、1980年頃から「北朝鮮きたちょうせんによる連れ去り(拉致らち)なのではないか」という疑いが生まれ、さまざまな方面から捜査が続けられました。

そして2002年、小泉純一郎こいずみじゅんいちろう首相が北朝鮮を訪問し、北朝鮮のトップである金正日キム・ジョンイル氏と話す中で日本人13人を拉致したと認めました。

北朝鮮とは?

では、そんな北朝鮮というのはどんな場所なのでしょう?

「北朝鮮」は、「朝鮮民主主義人民共和国ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこく」とも呼ばれる場所ですが、今は日本は北朝鮮を「国」とは認めていないため、「北朝鮮」と呼んでいます。これは、朝鮮半島で韓国かんこく大韓民国だいかんみんこく)の北にあるためです。

北朝鮮は、非常に謎の多い国であまり情報が外国には出ません。そのため、拉致事件についても分からないことがたくさんあります。ただ、北朝鮮は韓国やアメリカと仲が悪く、いつ戦争になってもおかしくないために、その準備をずっとしつづけています。

日本人を拉致したのは、北朝鮮人に日本語を教えてもらい、日本人のふりをして外国で犯罪を犯したりするためで、実際に1987年に北朝鮮によって韓国の飛行機が爆破される「大韓航空機爆破事件だいかんこうくうきばくはじけん」という事件が起こりますが、この時の犯人は、拉致の被害者である田口八重子たぐちやえこさんに日本語を教えてもらっていたと、後に話しています。

なお、北朝鮮は日本人に限らず、韓国人や中国人、タイやマレーシア、フランスやイタリアなどでも拉致事件を起こしていると言われています。

拉致事件のその後

拉致事件は2002年にその事実を認め、5名の拉致被害者の方々が日本に帰って来ることができました。今も、その方々は日本で暮らしています。

ただ、その5名以外の被害者については、すでに亡くなっていると言い、帰してくれません。また、日本の政府は「北朝鮮に拉致された人数は17人」としていて、北朝鮮の言う人数とも合いません(北朝鮮は、自分の国には入ってきていないと言っています)。

亡くなったことを示す証拠などにも、嘘が混じっていて、いったい何が本当で何が嘘なのか、分からなくなってしまっているのが今の状態です。

そして2011年、金正日氏が亡くなり、その息子である金正恩キム・ジョンウン氏がトップになると、日本との対話をする事もなくなってしまい、ほとんど話が進まなくなってしまいました。

拉致事件のこれから

この拉致事件は、総理大臣を中心に国全体で動かなければ、解決することができません。小泉純一郎首相の後は、あまり動きが見えることはありませんでした。

そして2021年、新しい首相である岸田文雄きしだふみおさんが総理大臣になりました。岸田首相は2021年10月に、被害者家族の方々と会い、この問題が「最重要課題(もっとも大切な問題)」であると発言しました。

とはいえ、解決したいからと言ってすぐになんとかなる問題ではありません。金正恩氏とは簡単に会うこともできませんし、日本だけで解決できる問題とは言えず、アメリカなどとの連携が重要とされています。

なかなか難しい問題ではありますが、一日も早い解決を願いたいですね。

参考:政府広報オンライン

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この記事を書いた人

ともすた編集部

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