歴史の学習については、多くの場合小学校の6年生から本格的にスタートします。
小学校の早い段階から学ぶということは、それだけ重要なものでもあるということでもあります。
6年生の4月から学習をスタートさせて、秋頃までには現代近くまで学ぶことになります。
また中学校になっても歴史の学習は続きますし、場合によっては高校大学でも勉強をすることがあります。
教材については教科書はもちろん、資料集などさまざまなものが用意されています。
また、図書室に行けば歴史のマンガや偉人の伝記集なども置いてあることだと思います。
では、なぜここまでして歴史を学ぶ必要があるのでしょうか。
それは、私たちが生きていく上で歴史の学習が切っても切り離せないものとなっているからです。
歴史を学ぶ意味
歴史を学ぶ意味にはいろいろなものがあります。
詳しく解説をしていきたいと思います。
今ある制度の意味を知る
1つめは「今ある制度の意味を知る」ということです。
日本にはたくさんの法律があります。選挙などでは、国民が参加できたりしますよね。
また「人種差別があってはいけない」といった大切な考え方もあります。
しかし、これらはなんとなくできたわけではありません。
法律ができた理由には、事件が2度と起こらないようにすることが挙げられます。
きっかけとなった事件がどんなものだったのかというのは、歴史の学習を通して知ることができるでしょう。
また、選挙についても現在は18歳以上の男女が選挙権を得ることができるようになっています。
しかし、歴史を学ぶと納税額や性別によって選挙権が与えられなかった時代もあります。
歴史を学ぶと、こうした制度に関する見方も変えることができるでしょう。
人種差別についても、肌の色によって待遇が大きく異なっていた時代があります。
今ある制度が、どのような背景によってできたのかを知るためにも歴史の学習はとても重要なのです。
自分自身を成長させるため
歴史を学ぶ理由として、自分自身を成長させられることも挙げられます。
歴史を学ぶ中では、時代を変えるような大きな決断をした人や自分を犠牲にしてでも国民のことを考え続けた人などがいます。
こうした人たちを見れば、自分自身を振り返るきっかけとなるでしょう。
大きく成長することができるはずです。
普段の生活では、なかなか味わうことができないことでもありますね。
歴史を学ぶ中で、多くの登場人物の考え方を知ることができるのはメリットが大きいです。
また、歴史上の人物を見る中で「忍耐力」「共感力」「行動力」など多くの人が兼ね備えている共通点などにも気づくことが出来るかもしれません。
ただ学力を伸ばすだけでなく、精神的にも大きくなれるのが歴史の学習です。
問題解決のため
日常生活の中でトラブルが起きたり、うまくいかないことにぶつかることは割とよくあることだと思います。
しかし学生であったりすると「どのように決断すれば良いか。何が正しいのか」がよく分からなかったりしますよね。
そんな時に、多くの方は「先生」や「親」の意見を参考にすることがあるかもしれません。
しかし参考にする人の数が少なすぎるために、判断材料に欠けてしまうこともあります。
歴史を学べば、自分の価値観と近い人を見つけることができるはずです。
そういった人の人生を見る中で、自分がどのように問題を解決すれば良いのかについても考えられることでしょう。
多くの場面で役立つことになるはずです。
今後の未来を考えるため
未来について不安がある人は多いと思います。
特に今の時代は「安定」などとは程遠くなってしまっていて、常に何が起こるのか分からない状況で生きているようにも感じるでしょう。
もちろん未来を完全に予測することは難しいことかもしれません。
しかし歴史を学習すれば、うまくいった行動パターンや失敗パターンをたくさん知ることができます。
特に、失敗のパターンについてはかなり勉強になることも多いです。
歴史の学習の意味として、「失敗を学ぶことができる」ということを挙げている人は多いです。
「世の中の流れがこうなっているから、歴史的にも次はこうなるのではないか?」といった予測を立てていく上でも勉強していくことがとても重要です。
他の人の考えを知る
他の人の考え方を知るというのも、とても重要なことです。
特に学生さんであれば、普段接するのが「クラスの友達・先生・親」というように限定されてしまっているケースも多くあります。
なかなかたくさんの人と話す機会は少なかったりしますよね。
その点歴史を学べば、登場人物が出てきてその人の考え方や行動をとても細かく知ることができるようになります。
ある意味、歴史上の人物と会話しているともいえるでしょう。
いろいろな人の考え方を知ることは、生きる上でとても大切なことです。
また、そもそも人とコミュニケーションを取ること自体が得意ではない人もいるかもしれませんね。
そういった人も、歴史の学習を通して多くの考え方に触れることができるようになるはずです。
歴史を学ぶ際の注意点
歴史はとても重要な科目ですが、学ぶ上でいくつか注意するべき点もあります。
以下で詳しく挙げました。
暗記にしない
1つ目は暗記にしないということです。
よくあるのが、年号のゴロ合わせなどで覚える方法ですね。
もちろん覚え方自体を否定するつもりはありませんが、ただの暗記になってしまうと歴史の流れを理解することが難しくなってしまいます。
ある出来事が起こった時には、その背景として何か事件が起こっていたり多くの登場人物が出てくることがあります。
暗記だとそういった背景を無視する可能性があるので、注意が必要です。
なぜ学ぶのかを明確にする
この記事の1番大きなテーマでもありますが、「歴史を学ぶ意味」を明確にしておきましょう。
なぜ歴史を学ぶのかがわからなければ、そもそも興味が湧かなくなってしまうからです。
歴史を学ぶ理由については、なんでも構いません。本記事で書いた内容でもいいですし、自分なりの理由があるのならばそれがベストでしょう。
どの教科にもいえることですが、興味をもって勉強できることが大切です。
自分ごとに置き換えてみる
最近の学習では「主体的な学び」がとても大切とされています。
要するに、受け身ではなく自分で考えて学習を進めていくことが重要だということです。
ただ「〜な出来事が起こりました」ということを暗記するだけではつまらなく感じると思います。
しかし、「自分だったらどうするだろうか?」「こうすれば結果は違ったのではないか」と予想を立てることで主体的な学びとなってより理解が深まっていきます。
歴史を学ぶ時には、常に自分ごととして置き換えながら学習を進めていくようにしましょう。
まとめ
歴史の学習については本来楽しいものですが、人によってはつまらなく感じてしまうかもしれません。
そんな方は、本記事を参考にして歴史を学ぶ意味について再確認していただけますと幸いです。
将来的にも役立つ科目ですので、ぜひ積極的に取り組んでみてくださいね。