2021年11月18日未明、しし座流星群が見頃のピークを迎えるというニュースがありました。この「しし座流星群」とは一体何でしょう? 1つずつ分解しながら紹介していきましょう。
流星ってなに?
まずはそもそも「流星」とはなんでしょう? 「流れ星」の方が聞き慣れているかも知れませんが、流れ星と流星は同じものです。
宇宙には、数多くの岩石や「ちり」、ガスなどがただよっています。そして、それらが地球にたまたま近づくと、地球には「引力」があるため、引き寄せられてしまいます。しかし、同時に地球には「大気」があるのですが、岩石などはこの大気に触れると激しい空気抵抗にあって、熱を持ってしまうのです。
この時、遠くからは光る星のように見えます。地球に落ち続けている岩石などが燃えているので、光った星が流れているように見え、これが「流星」の正体です。なお、流星はそのほとんどは地上にたどり着く前に燃え尽きてしまいます。
流星群って何?
次に「流星群」とはなんでしょう? 流星群は、「流星」がたくさん集まったもので、一度にたくさんの流れ星をみることができます。これは、水星や小惑星といった「星」からチリや岩石がたくさん放出されている状態で、先のように地球に大気に突入することがあります。
この時、それら1つ1つの岩石が流星となり、次々と流星が現れることになります。これが流星群です。
流星群は、突然現れる「突発群」というものはもちろんですが、太陽のまわりや地球のまわりを回っていたりする彗星から、定期的に現れることもあります。1年おきに現れるものを「定常群」、数年から数十年おきに現れるものを「周期群」と言います。
そして、今回話題になっている「しし座流星群」は、この「周期群」にあたるのです。
なぜ「しし座」なの?
それまで、流星群にはいろいろな名前がつけられていましたが、2009年に流星群の名前には「星座名をつける」事が決まりました。そのため、「ふたご座流星群」や「みずがめ座流星群」「こぐま座流星群」などがあります。
この星座名は、その流星群が発生する場所の星座の名前がつけられています。