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特別支援での勉強に注目している方は多いと思います。専門的な内容も多いため、難しく感じるかもしれません。

  • 特別支援教育って何?
  • 具体的な勉強内容について知りたい

という疑問もあることでしょう。

そこでこの記事では、実際に支援級の担任をした筆者が特別支援の学習方法について解説をしていきたいと思います。

どんな指導を行なっているのかが具体的にわかるようになるでしょう。

3分程度で簡単に読むことができますので、見てみてください。

特別支援教育とは?

特別支援教育は、「身体・精神・知能」などに困難を抱えている児童に対して、ニーズに合わせた指導を行なっていくというものです。

以前は「親の育て方が関係している」という間違った認識があったため、なかなか公表できないケースもありました。偏見も多くあったことでしょう。

しかし最近では特別支援のニーズは高まっていますし、環境も整備されています。社会進出もどんどん進んでいることから大きくなっていると考えられます。

文科省のデータによると、通常級の6.5%のお子さんは発達障害をもっている可能性があるとされています。30人学級であれば、1〜2人程度はいる計算になりますね。

特別支援教育を進めていくことは、いじめや不登校を止めることにもつながります。発達障害のお子さんは学習を理解するまでに時間がかかることがあります。また、授業についていけないという経験もすることでしょう。友達とも分かり合えないケースもあるかもしれません。

こういったことから、いじめや不登校は発生しやすいです。

特別支援教育への理解を深め実践していくことは、お子さんが楽しく学校生活を送る上でもメリットがあるのです。

学習環境への配慮

では、実際に発達障害をもつお子さんにはどんな風に配慮をすれば良いのでしょうか。

学習環境と指導の2つに分けて解説をしていきます。

見通しをもたせる

発達障害をもつお子さんに対しては、「常に見通しをもたせる」ことを意識しましょう。

皆さんも、生活の中で見通しを持てずに苦労をした経験があるのではないでしょうか。例えばスピーチやミーティングなどでいつ終わるかわからない場合、不安定な気持ちになると思います。

特に自閉症などの発達障害をもつお子さんの場合、見通しがもてないことがあるとパニックになってしまうことがあります。暴れ回ったり他のお子さんに暴力をふるってしまうこともしばしば。

落ち着いて学習を進められるように、「授業内で何をするのか・いつ終わるのか。」などを明確にしましょう。

支援級・支援学校などでは、お子さんの机の上に1日の流れを貼っているケースもあります。この場合文字ではなく、イラストにすることで負担が少なく理解がしやすいといえます。

他のお子さんへの障害の理解

たとえば障害をもつお子さんが通常級で学習をする場合、先ほども書いたようにほかのお子さんとの関係がうまくいかないことがあります。

大人であればある程度配慮がされると思いますが、子どもであれば受け入れるのに時間がかかるケースもあります。

このような理由から、通常級のお子さんと一緒に授業をする際にはクラスの友達に対して障害について説明しておくのも1つの方法です。

友達との関係がうまくいっているケースでは、保護者が学習前に担任や友達とコミュニケーションをとっていることが多いです。お子さんが快適に学習できるようになれば、学習効率もあがるでしょう。

逆に、発達障害をもつお子さんが情緒的に荒れている場合は何か不安を抱えているケースも多いです。

文字の量に気をつける

指導をする際には、文字の量などに注意するようにしましょう。

「たくさんのことを教えたい!」という気持ちが強くなりすぎると、どうしても文字量が多くなってしまいがちです。しかし、文字を読むのは障害を持つお子さんにとっては想像以上に負担が大きいです。

量を減らすのは大切ですが、難しい場合は色分けをしたり付箋を貼ったりするなど「ユニバーサルデザイン」の配慮も必要になってくるでしょう。

最近では、デジタル教科書などで音声を再生することができるようになっています。活用すれば、よりよい学習環境が作れるといえるでしょう。

具体的な学習法

では、具体的にどんな風に学習を進めていけば良いのでしょうか。

以下に挙げてみました。

タブレットを使う

障害を持っているお子さんには、タブレットを使って学習をするのがおすすめです。

タブレットは文字を書く必要がなかったり、アニメやイラストが多いので取り組みやすいという特徴があります。勉強の効率も上がりやすいと考えられるでしょう。

実際に、自宅での学習でタブレットを使いながら進めている親御さんも多いです。自分のペースで勉強ができれば、パニックになることも少ないですね。

また、タブレットでは学習状況を記録しているケースもあります。自分がどれくらい頑張っているのかがわかるので自信にもつながるでしょう。発達障害をもつお子さんは、自分に対して自信をなくしてしまっていることも多くあります。社会生活で困難を抱えたり、他の大人から叱られてしまうのが増えてしまいがちだからです。

自己肯定感を高める上でも、ぜひ取り入れたい教材です。

社会生活の訓練

2つ目は、社会生活に対する訓練です。実生活で過ごすと、たくさんの刺激があることに気づきます。

例えば、救急車や電車の音などに反応してしまうお子さんもいます。慣れていく必要がありますね。また、買い物などは比較的難しい作業だといえます。買うものを決めて、必要なお金を払って商品をもらうという一連の流れがあります。

これらは、大人にとっては簡単に思えるかもしれません。しかし、障害をもつお子さんにとってはとても労力がいる作業です。学校や自宅などで何度も練習をする必要があります。

実際、私も学校現場にいるなかで買い物のトレーニングは何度か見てきました。おもちゃのお金を使って練習する場合もありますし、実際のお金を使ってお店に足を運ぶケースもあります。

いずれにせよ、お子さんが自立して社会生活を送っていくためには欠かせないものだといえるでしょう。早いうちから取り組むべきだと考えられます。

教材への勉強補助

障害が比較的軽度である場合は、通常級と同じ勉強をすることもあると思います。

しかし、テキストをそのまま使うのはややレベルが高いといえます。ある程度、配慮をしていくことも必要になってくるでしょう。

具体的には、文のまとまりに/を入れたり、計算機を使わせるという方法があります。こうすることで、一気に学習に取り組みやすくなります。保護者の方によっては、「きちんと学力がつく?」と不安な方もいるかもしれません。

しかし、難しすぎる課題を与えて学習意欲をなくしてしまう方が後々大変だったりします。最初は簡単なくらいでも良いので、補助をしつつ取り組めるようにしていきましょう。

指導の注意点

障害をもつお子さんを指導する際に、注意すべき点があります。

それは、強く叱ってはいけない。ということです。

音に敏感なお子さんも多いため、パニックになってしまい内容が聞き取れなくなってしまうことがあります。また、気持ちを切り替えるのが苦手なケースもあるので最悪の場合何年も記憶に残ってしまうこともあります。

障害を持つお子さんへの指導は、「CCQ」が基本と言われています。

C(Calm=穏やか)、C(Close=近づいて)、Q(静かな声で)の3つです。

気をつけるようにしましょう。

自宅での指導について

上記にいくつか指導法を挙げましたが、専門的な内容も多くすぐに実践するのが難しく感じる方もいるのではないでしょうか。

そんな方は、次の2つを意識してみてください。

  • たくさん褒める
  • お子さんの話をしっかりと聞く

最初に大切なのは「たくさん褒める」ということです。

お子さんに苦手なことがある場合、学校生活が辛かったり友達との関係がうまくいかなくなることは良くあります。そんな時には、「自分は他の友達と比べて劣っている」と落ち込んでしまうケースもあるでしょう。

しかし親がお子さんをたくさん褒めることで、自信がつきさまざまなことにチャレンジしやすくなります。子どもにとって一番身近なのは親なので、効果も大きいといえるでしょう。

ぜひ、心がけてみてください。

もう1つは「お子さんの話をしっかり聞く」ということです。

お子さんが学校生活に困っている場合、親がしっかりと話を聞くことで解決するケースもあります。

たとえば、お子さんが「文字を読むのが苦手」といった場合は教科書にフリガナをつけるだけで改善することもあります。

また、「学校生活に不安がある」場合は1日の流れを一緒に確認するのも良いですね。難しく考えず、お子さんの声に耳を済ませて簡単な支援をするだけでも変化はあります。お子さんにとっても、話を聞いてもらえることは嬉しく感じるはずです。

まとめ

特別支援での学習法を中心に解説いたしました。

ぜひ、自宅や学校などでも活用してみてください。

この記事を書いた人

まつむし

小学校教諭6年・塾講師3年を経験後、WEBライターに転身。
教育現場にいたからこそ伝えられる温かい記事作りに努めます。